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2018年03月

「ブラッシングの際に血が出る」「歯ぐきが腫れている」といった症状がありませんか? もしかしたらそれは、歯周病の兆候かもしれません。日本は「歯周病大国」と呼ばれており、30代の約8割が歯周病だといわれています。歯周病は、歯周細菌と呼ばれる細菌が、歯茎の内側に入り込むことで発生します。歯周病が進むと、歯ぐきだけではなく、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)にまで炎症が及びます。進行を抑えられなければ歯を支えることが困難になり、最終的には歯を失ってしまう恐ろしい病気です。

 

「歯周ポケット」という単語は、テレビや健康系の雑誌などですっかりおなじみですね。 健康で問題のない歯ぐきは、歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)の深さが02mmです。しかし、歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こしたり、顎の骨が溶けたりすると、徐々にこの溝が深くなってきます。歯周ポケットが4mm以上になると歯周病が始まり、6mm以上になると重傷の歯周病といえます。ポケットが深くなると、歯周病菌や歯石の温床となってしまいます。

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下記のような生活習慣は、歯周病を誘発するとともに悪化させてしまいます。

歯磨きをしない
お口の中に食べかすや歯周病菌が残ってしまい、虫歯や歯周病の原因になります。

タバコを吸う
タバコを吸うと血行が悪くなり、歯を支える組織にも悪影響が出ることで、歯周病が進行してしまいます。

ストレスが日常的にかかる状況にある
精神的ストレスのせいで体の抵抗力が弱くなったり、食生活が変化したりすると、
歯周病が悪化しやすくなります。
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歯ぎしり・噛み締め
無意識下の歯ぎしり・噛みしめも、お口の健康にとって大敵です。
顎や歯周組織に負担をかけた結果、歯肉が弱まり、歯周病が急速に進行します。

口で呼吸をする癖がある
口の中が乾燥すると歯石が付着しやすくなります。
唾液による自浄作用もなくなってしまい、歯周病菌の温床となります。

栄養が偏った食事、偏食傾向が強い
食生活の乱れや偏食などによって体の抵抗力が弱まると、歯周病になりやすくなります。

歯周病を予防するために

①毎日の正しい歯磨き

毎日歯を磨いているという人も多いと思いますがが、間違ったブラッシング方法ではきれいに歯垢を取り除く ことができません。歯医者さんで正しいブラッシング方法を学び、毎日実践することが大切です。

②歯科定期検診

毎日正しい歯磨きをしても、どうしても残ってしまう歯垢が歯石となります。少なくとも半年に1回は歯医者 さんで定期的に歯垢除去をしましょう。

③早めの診療

歯周病の治療は、早ければ早いほど完治する可能性が高い病気です。予防・定期検診を受け、早期治療を行う ことが重要です。自覚症状がないという方も、できるだけ早めの検診をお勧めします。

 

むし歯は、きちんと治療することも大切ですが、またむし歯にしないように、新しいむし歯を作らないように予防することが大切です。「治療をして、詰め物をすれば大丈夫」と考えている方も多いと思いますが、虫歯は治療してもそれで永久に持つわけではありません。治療を繰り返していくと、次第に大切な歯を失うことになるのです。二度と生えてこない健康な歯をいつまでも残すためには、大切な歯を削らないこと、予防をすることが大切です。むし歯の治療を繰り返している方は、定期的に検査、メンテナンスを行い新しいむし歯を作らないよう予防しましょう。

 

歯石除去

歯石は『虫歯・歯周病・口臭』の原因になる細菌の塊で、唾液の中のカルシウムなどと歯垢が結合して固まったものです。歯石は歯周病が進行するにしたがって、歯の根の先に向かって付着して行きます。これを取り除いて、きれいにするのが歯石除去です。歯石は歯肉溝と呼ばれる溝の、歯の表面にこびりついています。これを専門の器具を使って、除去していきます。

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PMTC

PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning )とは、毎日、知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット(歯と歯肉の間のみぞ)内の歯の根の部分を専門的な機械などで徹底的にクリーニングすることをいいます。
「痛い」「キーン」という、今までの歯医者さんのイメージが変わるような予防歯科治療です。

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タバコのヤニ取り

頑固な汚れと溜まった歯石は口臭と歯周病の元です。プロによる徹底的なクリーニングにより、タバコのヤニをキレイに落とすと歯もつるつるになり、すっきりします。また、タバコを吸われている方は、たばこに含まれる『ニコチン』という物質が血液の流れを悪くし、身体の抵抗力を下げ、歯周病になりやすいと言われています。定期的にヤニ取りをすることで、歯周病を予防しましょう!

 

残念ながら、「歯科医院が大好き」という人はあまりいません。そのため、お口や歯に異常を感じてから歯科医院へ行く方もめずらしくありません。当院は、「悪くなってから歯科にかかる」のではなく、「悪くならないために検診とケアを受ける」という考えで受診をすすめています。統計では、定期的な検診を受けていない人は1年間に2本の虫歯ができるというデータもあります。可能であれば、3カ月に1回は検診に来院されることをおすすめします。

歯周病は30歳以上の8割が罹患しています。歯茎の腫れや出血、歯茎の退縮などの歯の周りの組織(歯茎、歯を支えている骨)の疾病を総称して歯周病といいます。歯周病は、30歳以上の8割が罹患していると言われています。歯の周りについた歯垢(プラーク)や歯石などの汚れの中にある細菌が引き起こす感染症です。

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何が怖いの?

最終的に歯が抜け落ちてしまうことも。

歯周病を放っておくと、歯茎が痩せ(下がる)、歯を支えている骨が溶けていき、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。さらに、全身疾患とも深い関わりがあります。歯周病の人は、そうでない人と比べて心疾患を発症するリスクが高いことや、糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて歯周病になるリスクが高いことが知られています。また、歯周病菌の中には、肺炎の原因となるものが多く含まれていますので、高齢者の方など、食べ物をうまく飲み込めない人は、特に注意が必要となります。

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PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning)とはプロが行う歯のクリーニングのことです。
1.歯周病疾患の改善
2.虫歯の予防
3.審美性の向上
4.歯質の強化
のために行います。

患者様の歯は日々隅々まで磨いているつもりでも、歯ブラシの届きにくいところや汚れがたまりやすいところができてしまいます。
そういた部分を歯科医師や歯科衛生士が専門的な器械を使い、普段落としきれない汚れを徹底的に清掃研磨します。
虫歯や歯周病を抑制し、光沢のある綺麗な歯を保つなどの効果があります。

PMTCの効果

歯質の強化

研磨用のフッ化物入りのペーストにより再石灰化(カルシウム等)を促進し、歯のエナメル質を強化します。

虫歯の予防

細菌性バイオフィルムを破壊してプラークを除去し、再付着を防いで虫歯を予防します。
またエナメル質表面へのカルシウム補給を助けます。

歯周病、歯肉炎の改善・予防

歯面から歯内緑上ならびに歯肉緑下13mmのプラークの除去することにより、歯肉の症状を改善します。また歯肉が引き締まってきますので、歯周病、歯肉炎の予防にもつながります。

審美性の向上

たばこのヤニや茶シブなどの付着した色素を取り除き、光沢のある本来の歯面に回復します。
また汚れを着きにくくします。

 

歯垢に唾液成分の無機質が沈着し、硬く石灰化したものが歯石で、歯周病菌の温床となります。歯周病は、多数の歯が一度にかかることがほとんどで、また、むし歯と違い、痛みなどの自覚症状がなく進行します。長い間、歯周病のサインを見逃して放置し、歯がぐらぐらになって初めて来院しても、抜歯しか手段が無いこともしばしばで、いきなり歯を失ってしまうことになりかねません。

また、糖尿病や喫煙などの危険因子が加わると、さらに歯周病の進行を促し、その他の因子と相まって、心筋梗塞などの全身疾患の引き金になるともいわれています。

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PMTC

歯科医師、歯科衛生士が専門的な器械とフッ素入り研磨ジェルを使って行う歯面清掃(クリーニング)のことを言います。歯の表面から歯と歯肉の境の溝 の中(13mmまで)のプラーク(細菌の塊)をすべて取り除くことができます。PMTCをすることによりツルツルに磨かれた歯面はプラークがつきにくくなります。PMTCとはお口の健康維持のための環境作りを目的とした処置です。特に、タバコのヤニや茶渋など着色が気になる方や歯槽膿漏、口臭の気になる方にお勧めです。

 

PMTCの効果】

歯肉炎、歯槽膿漏、口臭の予防

知覚過敏、虫歯の進行抑制

 

PMTC・予防歯科】

当院では専門家による口腔内清掃(PMTC)のみに頼ることなく虫歯の原因菌の量、唾液の量、唾液の質なども検査して、甘味の摂取、フッ素の応用等など個人に対応したアドバイスをする事により、予防歯科を行っております。

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定期検診の重要性

日本人が歯を失ってしまう原因の第一位は、感染症である歯周病です。免疫力との相関が高い歯周病は、30代くらいから高齢になるに従い発症する確率が高まります。歯周病の治療・予防でもっとも基本となるのが、お口の中から病原菌を減らすこと。そこで効果があるのが、毎日のセルフケアと歯科医院で受けるプロケアの併用です。

 

虫歯や歯周病は早期発見・早期治療が肝心です。お口の中が悪い傾向に偏っていないかプロの目でチェックする定期検診は、病気を未然に防ぐのに役立ちます。以下のグラフは、年代別に、定期検診を受診していた人とそうでない人の残存歯数の調査結果です。定期検診でPMTCなどのケアを受けている人は、80歳時点で20本以上の歯を残せているのに対し、セルフケアのみの人はわずか5本しか自分の歯が残せていないのです。

歯周病とは、歯垢(プラーク)や歯石などで繁殖した歯周病菌により、歯周組織(歯茎、歯根膜、歯槽骨など)が破壊される病気です。歯周病の多くははっきりとした自覚症状がないまま進行し、徐々に重症化していきます。重症化すると、歯茎の腫れ、出血を繰り返し、やがては歯槽骨(歯を支える骨)が溶けて歯が抜け落ちてしまう場合があります。
現在、日本の成人の80%以上が、何らかの形で歯周病にかかっていると言われています。また、歯周病は歯を失う一番の原因であるとされています。つまり、歯周病をきちんと予防することは、ご自身の大切な歯を長持ちさせることに繋がるというわけなのです。

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歯周病の進行と症状

歯周病は、歯茎(歯肉)が炎症を起こす「歯肉炎」と、それが深部にまで進行した「歯周炎」とに分けられます。それらを総称したものが、歯周病です。歯周病の進行は、「歯肉炎」「軽度歯周炎」「中度歯周炎」「重度歯周炎」の4段階で表されます。

 

歯周病の原因は「歯周病菌」です。
口腔内には数百種類・数千億個の細菌がいるといわれていますが、これらは普段はあまり悪さをすることはありません。しかし、口腔内の手入れが充分でなく、不潔な状態になると、細菌がネバネバした物質をつくり出し、歯の表面に付着します。これが歯垢(プラーク)です。
プラークは取り除かなければ硬くなり、歯石に変化し歯の表面に強固に付着します。このプラークが内毒素という毒素を持ち、歯周病菌を構成し、歯周病菌は歯垢を絶好の棲み家にしてどんどん増えていきます。これが歯周病の原因となります。さらに進行すると炎症によって歯槽骨が溶けていき、ついには支えを失った歯が抜け落ちてしまうのです。

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歯周病を予防するために

毎日、丁寧に歯を磨いていても、ご家庭の歯ブラシだけでは完全にはプラークを除去できません。口腔内をきれいな状態に保ち、歯周病を予防するには、定期的な専門のドクターや歯科衛生士によるメンテナンスが必要になります。精神的ストレスが免疫機能の低下をもたらし、歯周病の進行を促進させることも報告されています。

歯周病は自然に治ることはなく、治療しなければ確実に進行していきますが、しっかり治療すれば治すことができる疾患です。歯周病菌の感染が直接的要因ですが、歯周病を悪化させる原因には、噛み合わせ、不適合なかぶせ物、全身疾患などさまざまな要素が関わっています。原因を包括的に診療し、それぞれの患者さんの原因に対処した治療を行っていきます。

 

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