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2016年12月

虫歯になってから治療をすると時間がかかることが多いもの。 口の中が虫歯だらけだとすべてを治療するまでに1年近くかかってしまうこともありますし、 神経を抜くような大掛かりな治療ならそれ一本で数ヶ月もかかってしまうことも。 また治療を続けている間にまた新たに虫歯ができてしまうこともあり、延々と治療が続いてしまう恐れだってあります。ハンドピース

そんな状態から抜け出すためには虫歯の予防が欠かせません。虫歯の予防といえば歯磨きが真っ先に連想されますが、 自分で行うケアだけでは虫歯予防に不十分な場合があります。そんな時、虫歯予防のために歯科医院を利用するのが予防歯科です。オートクレーブ

たとえば正しい歯磨きの方法。自分ではしっかり磨けていると思っても実際にはまったく磨けていない、というケースも珍しくありません。 歯科医や歯科衛生士のチェックを受け、正しい歯磨きの方法を教わることによって日ごろのケアを万全なものにします。

それから歯のクリーニング。歯石など歯磨きでは落とせない汚れを除去することで虫歯の予防を行うことができます。 最近ではPMTCという歯のクリーニングが注目を集めています。単に汚れを落とすだけでなく、 歯の強化や黄ばみなどの着色を落として白い歯を取り戻すことができるなどの効果があります。

虫歯になる前に歯医者でその対策を行う。予防歯科は治療の負担を軽減するためにも重要な意味を持っているのです。 「歯科は虫歯を治療するところ」という認識を改め、より積極的に利用するようにしてみてはいかがでしょうか。

予防歯科で歯医者に行く意味
「歯医者は怖い」そんなイメージをまだ持っていたら、それはもったいないことです。昔、いやな歯医者に当たった、とか治療を失敗した、とか原因は色々考えられますが、現代式歯科医に出会えないのは悲しいです。現代の歯医者は、歯を削ったり、抜いたり、入れ歯を作るだけの場所ではありません。自分の歯を残し、歯を掃除する、その結果おいしい食事や良い笑顔を作る、それが「予防歯科」です。1年に1回、虫歯で痛い思いをしながら歯医者で治療をするより、数か月に1回、歯医者で予防をしてきれいな歯になるほうが素敵ですよね。

プロフェッショナルケアとは、歯科クリニックで歯医者さんや衛生士さんに行ってもらうケアのことを指します。代表的なプロフェッショナルケアに、PMTCというものがあります。これは、セルフケアでは落とすことのできない歯石や歯の汚れなどを、専用の器材を使用して除去する治療法です。その他、スケーリングやルートプレーニングといった治療もあります。これらは総称してSRPと呼ばれており、主に歯周病の予防や治療で行われます。そして、プロフェッショナルケアの中でも重要なのが、セルフケアにもつながる、患者さんへの口腔指導です。患者さんのお口の中というのは、千差万別です。ですから、適切な歯の磨き方や使用すべき清掃器具もそれぞれで異なります。また、生活習慣というのも、患者さんによって大きく異なっていますで、歯医者さんや衛生士さんがそれぞれに適した指導をしてくれます。それらのアドバイスを十分に生かしつつ、普段のセルフケアを行うことがとても重要なのです。歯科 タービン 滅菌

PMTC
PMTCというは、歯医者さんが電動式のブラシなどを使用して、歯を綺麗にする治療です。おそらく、定期健診などで来院した際に、着色や汚れを落とすために、PMTCを受けたことがある方もいらっしゃるかと思います。実は、自宅で行う普通の歯磨きでは、基本的に歯垢や食べカスなどしか落とすことはできません。歯垢が硬くなってしまった歯石は、最早ハブラシでは落とせないのです。また、コーヒーやタバコによる着色も専用の機械を使用しなければ除去することができません。これらは、単に見た目が悪くなるというだけではなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。ですから、予防歯科の観点からも、数ヶ月に1度は、このPMTCで歯面を綺麗にお掃除することをお勧めします。口腔内カメラ

スケーリングとルートプレーニング
歯周病の主な原因は歯垢と歯石です。これらが歯茎に近くに堆積することで、歯茎に炎症が生じます。それが歯周病の始まりなのです。ですから、歯の表面に付着した歯垢や歯石を定期的に綺麗に除去しておけば、歯周病を予防することができます。ただし、歯茎の近くやその下に付着している歯石は、毎日の歯磨きでは落とせませんよね。というのも、いずれも歯茎に隠れてしまっているため、市販のハブラシを使用しても、ある程度しか綺麗に磨き落とすことができないのです。そこで、スケーリングとルートプレーニングという歯科的処置が有効になります。スケーリングとは、歯の表面をスケーラーと呼ばれる歯石を除去する器具でお掃除する治療です。歯の表面をこの器具でこすることによって、歯石をガリガリと落としていきます。

ルートプレーニングとは、スケーリングを歯の根っこの方で行うこと操作を指します。 こうして歯の表面をその根っこまで綺麗に掃除することで、歯周病の発症を抑えることができるのです。ただ、歯石というのは一度取り除いたからといっても、時間が経てば再びついてしまうものです。ですので、PMTCやスケーリングなどは定期的に行ってもらうのがベストかと思います。目安としては3~6ヶ月に1度、クリニックを訪れて、お口全体のケアをしてもらいましょう。

虫歯の治療で削った歯は、完全にもと通りにできるわけではありません。虫歯や歯周病は非常に再発リスクの高い感染症なので、一度かかってしまうと継続的に歯や歯周組織がダメージを負ってしまう可能性があります。いつまでも健康な歯を保つためには、できてしまった虫歯を「治療する」以上に、虫歯にならないように「予防する」という考え方が大切です。こちらでは、その役割を担う「予防歯科」についてご紹介していきます。歯科材料

定期検診の重要性
虫歯や歯周病といったお口の中の病気は、早期に発見することで治療時の歯に対するダメージを減らすことができます。また、ブラッシング指導を受けることで、ご自分のケア方法を定期的に見直すこともできるので、効果的な予防にもつながります。歯科医院との上手なお付き合いで、大切な歯を守っていきましょう。

口腔内チェック
虫歯や歯周病が発生していないかを確認し、みがき残しがないかどうかをチェックします。トラブルが発生していた場合には、適切な方法で迅速に治療します。

ブラッシング指導
歯並びやだ液の成分は一人ひとり違うため、丁寧にみがいていても汚れが残っていることが少なくありません。それぞれの患者様に適したブラッシングを指導いたします。

PMTCとは
PMTCは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の頭文字を取った言葉で、専門的な機械を用いた歯のクリーニングのことです。 細菌の含まれた歯垢(プラーク)を除去し、フッ素を塗布したりトリートメントペーストでみがきあげたりすることで、虫歯や歯周病の予防、歯周病の症状改善、歯質の強化、口臭の予防など、さまざまな効果が期待できます。歯本来の光沢を取り戻せるので、審美性の向上にもつながります。歯に付着した汚れを、ブラッシングだけですべて取りのぞくことはできません。 マイクロモーター

PMTCなら、ブラッシングでは落とせないバイオフィルムという細菌のかたまりや、蓄積した汚れが石灰化した歯石なども取りのぞくことができます。汚れを取りのぞいたときの、すっきりとした爽快感もPMTCの魅力です。軽度の着色汚れも除去できますので、ご相談ください。歯科医院で定期的なクリーニングと自宅でのケアを組み合わせ、健やかな口腔内環境を維持しましょう。

患者様が生涯ご自身の歯でしっかり噛めることを目標に、口内のチェックや歯のクリーニングなどを定期的に行なうことで、健康な歯を維持していくことを予防歯科といいます。まずは患者様自身で予防できるよう正しいセルフケアについて丁寧にお伝えしていき、歯科医院によるプロのケアを合わせながら、虫歯や歯周病になりにくい口内をつくっていきます。歯科レントゲン

歯磨き指導
健康な口内を保つ基本となるのは、毎日の正しい歯磨きです。十分に時間をかけて磨いているとしても、詰め物や被せ物の境目や、歯と歯の重なり合った部分など、歯垢が溜まりやすいところは数多くあります。ご自身に合った歯磨きの仕方を実践できるよう、歯科衛生士が歯磨きの仕方を丁寧に指導させていただきます。なお、継続していただくことが何よりも大切ですので、歯ブラシの選び方や歯間ブラシ・超音波ブラシの使い方、食生活についてなど、ポイントをしっかりお伝えし、患者様に合った無理のない方法で、歯の健康を保てるようアドバイスさせていただきます。

PMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は患者様の歯磨きだけでは落としきれない歯垢を、特殊な機器を使って徹底的に除去していくことをいいます。汚れを落とした後は、研磨剤をつかって歯の表面を滑らかに仕上げ、プラークを付着しにくくすることで虫歯や歯周病を予防していきます。正しいセルフケアと合わせ、PMTCを定期的に受けていただくことで、歯肉の引き締まった健康的な口内を保つことができます。なお、生活習慣による歯の着色などもある程度であれば落とすことができますので、歯の黄ばみが気になるといった方にもおすすめいたします。歯科用オートクレーブ

定期検診
加齢や生活習慣の変化により口内は日々変化しています。即治療が必要といった場合だけでなく、末永く健康な歯を保つために、まずは定期検診にお越しください。自覚症状のないうちに早期発見・早期治療ができれば、歯への負担も少なく済みます。また、健康な状態であっても将来を見据えながら経過観察を行ない、虫歯や歯周病になりにくい口内を保てるようアドバイスさせていただきます。歯のトラブルを未然に防ぐためにも定期検診を習慣化させ、心身ともに健康な状態を保てるよう、自己管理をしていきましょう。

軽い皮膚の切り傷や擦り傷は、放っておいても自然に治ることがありますが、ある程度進行してしまった虫歯は放っておいても治りません。虫歯の「痛み」は一時的になくなる場合がありますが、それは神経が死んでしまったことを意味し、治ったわけではないのです。そのまま放置するとふたたび激しく痛みだし、最悪の場合は抜歯を余儀なくされる可能性があります。お口の異変に気づいたら、できるだけ早くご相談ください。歯科器材

虫歯の原因 まず、虫歯菌(おもにミュータンス菌)がお口の中に残っている「糖分」をエサにしてネバネバの歯垢(プラーク)をつくり歯に付着します。そこでも糖分をエサにして「酸」を出し、この「酸」が歯の成分を溶かしていくのが虫歯です。歯科 タービン 滅菌

虫歯の進行段階
CO:脱灰 歯の表面がわずかに溶けて、白く濁って見える状態です。自覚症状はまだ現れません。この段階は、歯の汚れを落とし適切なブラッシングを続けることやフッ素塗布によって再石灰化を促すことでの治癒が期待できます。

C1:エナメル質の虫歯 歯の表面のエナメル質が溶け出し、小さな穴が開いている状態です。黒ずんで見え、冷たい物がしみることがあります。痛みはまだほとんど感じません。

C2:象牙質の虫歯 エナメル質の内側の象牙質にまで虫歯が進行した状態です。冷たい物や甘い物を口にすると「しみる」「痛む」などの自覚症状が現れます。

C3:神経の虫歯 象牙質の奥にある歯の神経にまで虫歯菌の汚染が達した状態です。何もしなくてもズキズキ痛みます。歯の神経を除去する根管治療を行います。

C4:歯根の虫歯 歯の上の部分(歯冠)のほとんどが溶かされた状態です。神経が死んでしまうと痛みはいったんなくなりますが、歯根の先に膿がたまるとふたたび激しく痛みます。根管治療などで歯を残せない場合は、抜歯が必要です。

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